New Romantic SailorsにみたAqoursの新しい門出

 このブログはLOVELIVE! SUNSHINE!! UNIT LIVE ADVENTURE 2020 New Romantic Sailorsのネタバレを含みますので、そちらを回避したい方はブラウザバックを推奨します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ラブライブフェスの興奮が未だ冷めやらないまま2月を迎えましたが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。お久しぶりの方も、そうでない方も、また初めての方も、こんにちはまさけです。今回はAqoursがユニットごとに分かれてライブを行うUNIT LIVE ADVENTUREの1発目、Guilty KissによるNew Romantic SailorsをLVで観ましたので、その感想を軽く書こうと思います。

 

 

 まずは恒例ですが、皆様ライブお疲れ様でした。明日の2日目に参加される方は是非思う存分楽しんでいただければと思います。また今回ライブパフォーマンスを行ったGuilty Kissのキャストの皆さん、またライブを裏から支えてくれたスタッフの皆さんもお疲れ様でした。私は今回ライブビューイングでの参加となりましたが、皆さんのおかげで映像や音声も滞ることなく、ライブを楽しむことができました。本当にありがとうございます。

 

 

 今日のライブをはじめとして2/22,23と3/7,8に行われるUNIT LIVE ADVENTUREではありますが、今回のライブはタイトルにGuilty Kiss First Liveと銘打ってありますから、今までのユニット対抗戦のような企画とは一線を画した催しであることが感じられますね。劇場版に始まり、Next Sparkling、キセキヒカル、未体験HORIZONなど、夢は変わり続いていくというメッセージを何重にも伝えられた過去1年間でしたが、ついにその新しい夢が始動したように感じられたライブだったかなと思います。

 

 

 3年前に行われたAqours 1st LiveはAqoursの物語の門出を印象付けるライブでしたが、そうであれば今回のGuilty Kiss First Live、そしてこれに続くCYaRon、AZALEAのFirst Liveは何の門出なのかということが意識にのぼります。私は5thとラブライブフェスを物語としてのAqoursからの離脱と、新しいプロジェクトへの導入としてとらえていましたので、今回のユニットは青春群像劇としてではないAqoursの活動の門出だと捉えています。その上で今回はライブの最初と最後を飾ったNew Romantic Sailorsの照明について書いていこうと思います。

 

 

 推し事ではない方のやることが忙しく、結局New Romantic Sailorsを買う機会を逃したまま今日のライブに参戦した私でしたが、一発目のNew Romantic Sailorsには度肝を抜かれました。まだライブが始まる前に「流石に曲を聞いていないとはいえ、ギルキスのライブですし一発目ですし、ハードめのロック調か落ち着いたお洒落系か、一曲目に持ってくるのならロック調の方がまだ可能性が高いかな」などと思ったりしていました。だったら照明はおそらくステージを赤の色調にして白のムービングスポットライトを素早く点滅させたりというのが王道の演出かなと予測して待っていました。一曲目なら王道の演出もテンション上がって戦略的にもバッチリだろうと。

 

 

 だからこそ実際にNew Romantic Sailorsを聞いたときはびっくりしました。まず曲調がかなりポップよりだし、それでいて若干の暗さを感じるあたりはピンクレディかな?と思うようでした。照明も今までの赤、青、紫といった明るさを抑えた色調ではなくゴリゴリの9色展開でした。しかも冒頭からレーザーもバンバン使いますし、ステージを縁取るLEDもめちゃめちゃ9色のカラフルな展開をしていました。おそらくNew Romantic Sailorsを事前に聞いていたらこの強い驚きはなかったのかもしれませんが、否が応でも「これが新しいGuilty Kissだ!!!!ドヤ!!!!!!!」という力強いメッセージを感じてしまいました。何と言ってもAZALEAみたいなレーザーの使い方がぴったり合う曲に仕上がっている。そんな曲調だからこそレーザーに感じる直線的で硬く冷たい印象は全く受けず、反対にとても楽しげで賑やかな印象を作れていたかなと思います。

 

 

 9色展開ということは、言い方を変えればGuilty Kissの1stライブ(しかも一曲目)なのに全然メンバーカラーを押し出した照明演出ではなかったということです。これにはとても驚きでした。当然ですが出演者がGuilty Kissである以上観客はGuilty Kissを楽しみに会場へ来ています。今までとは毛色が異なる曲をやるにしても馴染みのある曲で会場をあっためてからと考えても良さそうなのにと思いましたが、今回はあえてNew Romantic Sailorsを1曲目に持ってきてしかも思いっきり9色を使って演出していました。この最初の演出を観て真っ先に思ったのは「まるでラブライブフェスの時の虹ちゃんたちのようだ」ということです。虹ヶ咲の楽曲はソロ曲が多いですが、ラブライブフェスではかすみんとりなりーの楽曲の時にバックダンサーとして虹ヶ咲のメンバーたちが駆けつける場面がありました。私はこの様子に「ステージの上では一人でもみんながちゃんと見守っていて応援しているよ、一人じゃないよ」というメッセージを見て取りました。そしてそれと同じことが今目の前のライブで起こっているのではないかと。ライブのみを目的とした企画を初めてたった一つのユニットで背負うというのは大変な重圧でしょう。逢田梨香子さんがMCで「3人だとやはり心細い」ということを言っていましたし、これは他のキャストも感じていたことだと思います。そんなライブの最初の曲、会場を一気に引き込んでライブをレールへと乗せなければならないこの重圧に対して9色のライトを用いた演出をするということは「ステージ上では3人でもちゃんと他の6人は見守っているし、応援している」というメッセージがあるのではないかとおもってしまいます。そしてそれはきっとAqoursで活動する他の声優さんたちだけではなく、一度区切りをつけたアニメの方のAqoursのみんなもまた含まれているのでしょう。ここまで駆け抜けてきて、積み上げてきたものが、今の自分を支えてくれる。応援してくれる仲間がいる。だからたとえ離れた場所にいて、自分たちの道を進んでいても、そこには常に彼女らの応援がある。そんなシーンを見たように思います。

 

 

 思い返してみれば、たとえ離れ離れになってもこれまで積み上げてきた過去が、そして今まで走ってきた軌跡が自分たちをつなげ支えてくれるという情景は、私が初めて照明考察ブログを書くきっかけになったThank You, FRIENDS!の照明に始まり、そして劇場版の物語とNext Sparklingという楽曲、そして5thライブにラブライブフェスという多くの場面で提示されてきたものでした。だからこそ、初めて聴く曲にもかかわらずこんなにもメッセージがスッと入ってくるのでしょう。だからこそ今回のユニットライブは楽しかっただけでなく余韻が深いのでしょう。

 

 

 最後に、これは私の覚え違いである可能性も大きいので断言はできませんが、1回目のNew Romantic Sailorsと2回目のNew Romantic Sailorsで照明演出若干違いませんでしたか?具体的には曲の最初に入るレーザーの色が、1曲目で流れた方では9色だったのに対し、アンコールの締めで再び披露された方ではGuilty Kissのメンバーカラー3色に変わっていたように思いました。後の方ではレーザーの色はメンバーカラー以外も出しているのでこれは本当に思い違いなだけかもしれませんが、もし違ったんだとしたら、ライブの中でGuilty Kissはまた成長したんだなという気がしました。ほんの少しだけ自分たちの力で進むことができたよと、これは別れにもつながるイメージなので少し寂しい感じもしますが、Aqoursもまた次の夢へと向けて成長しているんだなと感じることができました。いい照明演出ですね。

 

 

 今回は軽くですのでこれにて記事は終わりにしようと思います。ここまで読んでいただきありがとうございました。Guilty Kissのメンバーは3人ともソロデビューを果たしてこれもまた非常にめでたいことです。セトリの中には3人のソロ曲も含まれていましたが、これもまたGuilty Kissとしてだけではなくキャスト一人一人が次の夢への一歩を踏み出すイメージがあり、今回のGuilty Kissの門出のイメージと重なってとても綺麗でした。本当に深夜テンションで考えたのかと思うくらいには完成度の高いセトリですね笑 そんな新たな一歩を踏み出したGuilty Kissと、鈴木愛奈さん、小林愛香さん、逢田梨香子さんのますますのご活躍を願って、締めの言葉とかえさせていただきます。

 

 

それでは皆さん、またどこかでお会いしましょう。